水晶とそのインクルージョン(内包物)について
水晶豆知識
水晶の価格とは?
「水晶の館」の価格設定

水晶の価格とは? 水晶のような鉱物に価格なんて無いよ!と思われていませんか?

確かに非常に美しくて、そして非常に珍しい水晶で価格の付けようの無いものもあります。

しかし私は最近は1,000キロ、2,000キロ以上の水晶をブラジルで買い付けますが、そのような価格の付けようの無い水晶はその中に2つか3つ位しかありません。

そのような例外を除いて、水晶にもその価格にはちゃんとした根拠・理由があります。

商品価格の決め方は色々な商品に色々な設定方法があり一概にこのようなものだという物差しはありません。農産物や海産物、日用必需品、趣味愛好品、家や土地などの不動産、などなど、、、それぞれ異なります。

その価格について、第一に考えなければいけないのは、これはどの商品にでもある "需要" と "供給" の関係です。

需要がたくさんあって、供給がすくなければその商品の価格は高くなります。逆に需要が少なくて供給がたくさんあればその商品価格は安くなります。

この法則を水晶に当てはめれば、たくさん産出する水晶(白水晶・煙水晶・紫水晶・紅水晶・水晶原石、など)は安く、産出量の少ない水晶(黄水晶・シトリン・ルチル入り水晶、など)は必然的に高価な水晶です。

この第一の法則はどのような商品にも当てはまることですし、これ以上のご説明は必要ないと思います。

このコーナーでは「水晶」に限ってお話してみたいと思います。

水晶の販売価格を決めるものは、先述しました "需要" と "供給" の関係、水晶では "供給" は簡潔にいえば産出量ですので、それをお求めになるお客様の数と産出量の関係がまず重要な要素であることは言うまでもありません。

そのつぎの要素は、 その水晶の質(クオリティー) と その重さ(重量)です。

ブラジルで水晶を買い付ける場合、その仕入れ価格は、
この種類(タイプ)の水晶でこの質(クオリティ)では、1Kgあたり 米ドルで XXX ドル です。

この方式は原石・クラスターであっても、研磨されている丸玉であっても、ポイント型であっても同じです。

またブラジルのどこでも、北部でも中部でも、南部でも同じです。

では最初の要素、水晶の質(クオリティー)について述べてみましょう。

この種類(タイプ)の水晶でこの質(クオリティ)、について

まずこの種類(タイプ)の水晶、ですが水晶の中に色々な種類の水晶がございます。白水晶、煙水晶、針入り水晶、草入り水晶などなど、また形状の違いがあります。 ポイント型や丸玉、原石・クラスターなどもありますね。

基本的にはその産出量の多い種類の水晶は安くなり、産出量の少ないものは高くなります。
形状の違いでは、原石・クラスターは掘り出したものを洗浄しただけですから研磨代は当然かかりませんね、ポイント型は研磨代がかかりますし、また丸玉はポイント型より研磨代がかさみますから、価格はより高くなります。

次により大事でより難解な、質(クオリティ)、についてご説明しましょう。

水晶はもちろん、他の宝石鉱石も含めて、世界的に権威があり信用の置ける団体、機関が世界的な標準でその宝石・鉱物の基準を決めビジネスが行われているものはダイヤモンドだけです。
色、研磨、インクルージョン、透明感などに世界的標準があり、それにもとずいて取引が行われます。
水晶の質(クオリティ)にも参考になりますので、ダイヤモンドの評価方法をご説明しましょう。

ダイヤモンドの価格は 4つの英語の C できまります。それらは

olor − カラー、色

arat − カラット、重量

ut − 研磨

larity − 透明感、インクルージョン(内包物)

です。

この4つの  の要素で鑑定書が作られます。そしてこの鑑定書だけで取引が行われます。
olor 、色について一般的なダイヤモンドは無色透明・クリアーなものが良いとされそのグレードはDが最良で、E、F、G、H・・・と、そしてL,Mなどのレベルになりますともう宝石としては 扱われず工業製品の原料にしか使えないレベルです。
この色のグレードの決め方は、ジルコンなど人工宝石で作ったマスターストーンがあり、そのマスターストーンの色と比べて決定されます。
ピンク色とブルーのダイヤモンドで博物館レベルのものが有名ですが、これは希少価値により価格の付けようの無いのが本当の所です。

arat 、カラット・重量はダイヤモンドの場合、重ければ(大きければ)より高価になります。水晶などの半貴石では重さが2倍になれば価格も2倍になるだけですが、ダイヤモンドは2倍どころか 何倍にもなります。また1カラット(0.2グラム)以下の石は1カラット以上の石よりカラット単価は安くなります。このカラット・重量による価格変化は産出量が非常に少ない石に起こる特徴です。

ut 、研磨、ダイヤモンドはブリリャントカットと呼ばれるダイヤモンド特有の研磨のされ方があります。
このブリリャントカットはダイヤモンドの持つ屈折率から上から入った光が全てまた上へ反射されて出てくる、これがダイヤモンド特有の輝きの原因ですが、研磨が悪ければその輝きを得られず当然その価格に影響を与えるわけですね。

larity − 透明感、インクルージョン、ダイヤモンドにインクルージョン(内包物)は禁物です。その価格を大きく下げます。
インクルージョン(内包物)の量はVSI,VVSIなどの記号で表されます。それはVery Small Inclusion、Very Very Small Inclusionの意味です。インクルージョン(内包物)によって透明感を失ってしまえばその商品価値が下がるわけですね。

ダイヤモンドの価格に4つの C の要素がある、お分かりいただけましたでしょうか? 
この評価の仕方がダイヤモンドだけ世界的に権威・信用のある機関が作った世界的標準で行われるので、鑑定書、つまり紙の上に記載されたデータだけでも取引が行えるのです。

繰り返しますが、これはあくまでダイヤモンドの世界だけです。

他の水晶を含めた宝石・鉱石ではこのような世界的標準はありません。よくAAAクラスだとか、スリーAクラス等の表示を見かけますが、これらの世界標準 の定義はありません。
当館のカタログでもところどころ超高級、高級という言葉を使っておりますが、これは当館でのみ意味ある言葉である、どこまでが最高級でどこから高級であるなどの世界標準があるわけではない事をご了承ください。

では水晶の質(クオリティー)とはどのようなポイントで判断されるのでしょうか?

水晶もダイヤモンドと同じように、その色、研磨、透明感・インクルージョン(内包物)がその質(クオリティー)を判断する上で重要な要素です。

olor 、色はダイヤモンドと違って、白水晶(無色)、煙水晶(茶褐色)、紅水晶(ピンク色)、黄水晶・シトリン(黄色がかった褐色)などなどその石そのものが特色ある色を持っており、 当然その色の綺麗なものが珍重されます。

ut − 研磨

につきましてはダイヤモンドほど重要な要素ではありませんが、もちろん目で見て研磨が悪いとはっきりわかるような物はその価値を下げるのは言うまでもありません。

larity − 透明感、水晶では透明感・インクルージョン(内包物)は重要な要素です。 これは産出量にもよりますが、例えば白水晶でも全然インクルージョン(内包物)が無く透明・クリアーの物の産出は非常に少なく高価になります。

例えば占い師さんが使うような白水晶の透明クリアーな丸玉が高価なのはその理由からです。これも非常に大きな白水晶の塊の中の一部分のインクルージョン(内包物)の無い部分を切り取って作り出すからです。 当然切り落とす部分、無駄になってしまう部分も多いわけです。

この点は煙水晶、黄水晶・シトリンでも透明感が重視される水晶ではインクルージョン(内包物)はダイアモンドと同様にマイナスの要素になります。

ところが水晶にはインクルージョン(内包物)が非常に美しい水晶がたくさんあります。色々な鉱物が入り混じった水晶、針入り水晶、草入り水晶、紅水晶、ファントム水晶、などなど、、、

これらのインクルージョン(内包物)を持った水晶は、それがプラスの要素であり、特に金色のルチル(金紅石)の入った針入り水晶、緑色のクローライト(緑泥石)が入った草入り水晶、 それがましてファントム(山のような形が繰り返して入った状態)のものは非常に高価です。

このような水晶はその産出量が極端に少ない、という供給が少ないため珍重される、したがってインクルージョン(内包物)が水晶価格の質(クオリティー)という面に大きく影響します。

これらの点が水晶の質(クオリティー)の重要な要素であり、簡潔にいえば非常に美しい色・内包物、透明感がある、テリが良い(輝きがある、という意味) などが判断材料であり、価格に影響を与えます。

二番目の重要な点、その石の重量。グラム当たりの価格の重要性

皆さんが大型画面テレビを購入するときに考えることは何でしょう?

フルスペックハイビジョンですとか、録画のためのハードディスク付ですとか、その商品の持つ質・機能、そして何インチという画面の大きさ、それによる価格ですね?

商品の質・クオリティの点は別にして、画面の大きさと価格の関係を見ますとプラズマテレビや液晶テレビが出始めたころ、1インチあたり数万円したものが、 各メーカーの企業努力・技術革新・メーカー同士の競争激化などの要因で現在は1インチあたりの価格は数年前より格段に安くなっています。

テレビの場合はそれをご覧になる方に、その画面のサイズが重要な要素であり、それが販売価格を考慮する上で重要な要素であることは疑いの余地がありませんね?

そうです、大型画面テレビではその画面の大きさ、結果的には1インチ当たりいくら?が重要な要素なのです。

では話を水晶に戻しましょう。

水晶もやはり、その商品の質・クオリティは価格のうえで重要な要素です。この点につきましては、先に述べました。

もう一つの重要な要素、テレビではその画面のサイズですが、水晶ではそのサイズ・大きさではなく、その水晶の重さ・重量なのです。
ですから

何故なら仕入れ価格は、1キログラム当たりいくら、 つまり重量あたりいくら なのです。

水晶の場合は、1グラム当たりいくら?が重要な要素なのです。

仕入れ価格は販売価格を決める一番重要な要素です。この 仕入れ価格+必要経費+適正利潤=販売価格 になります。

水晶は自然のものです、ですから一つ一つその形も、重さも違います。
アクセサリーなど同じ形、同じ大きさに製作したもの、あるいは丸玉のように同じ大きさに研磨したもの(このようなものをCalibrateと呼びます)以外、一ついくら、という価格設定は出来ないのです。

よく宝石鉱石には価格など無いよ! と言われます。しかし水晶の価格は基本的にはこのような要素で決まります。

もちろん水晶の販売価格はそれぞれのお店の専管事項ですから全てのお店がこのような方法でその価格設定を行っている、という事ではありません。

必要経費の多少、適正利潤もそのお店ごとに異なるでしょうから一概には言えませんが、基本的にはこれがベースになっているはずです。

まとめ、

水晶の価格とは、この種類(タイプ)の水晶でこの質(クオリティ)は、1Kg 当たり 何ドル です。

この仕入れ価格のセオリーがお分かりいただけたと思います。


この種類(タイプ)の水晶、につきましては当ホームページも「水晶豆知識」に基本的な水晶の説明もございますし、 また「商品カタログ」には個々の水晶の詳しい説明がその水晶の写真・画像とともに載せてございます。


その石の質・クオリティー、につきましては先述のダイアモンドについての説明を参考にしていただき、 水晶では非常に美しい色・内包物、透明感がある、テリが良い(輝きがある、という意味)そしてその形状、損傷の有無などを基準に判断してください。

石の質・クオリティーの劣るものはその価格が良い物の二分の一、三分の一にすぐなります。特に大きな石でこの傾向は顕著です。

価格が安いに越した事はありませんが、安かろう悪かろうでは買われた方はがっかりしてしまいますね。この辺の見極めは大切です。


1Kg 当たり 何ドルは重量当たりの単価、でお買いになるお客様にとりまして一番重要な要素だと思います。

当館では小売ですので、1キログラムでは単位が大きすぎますので、1グラムあたりいくら、グラム単価 という価格設定になっております。

例えば、グラムあたり50円の石でその重量が300グラムある場合、価格は15,000円になるわけです。


これらをもとにその石の質・クオリティーを検討してそのグラム当たりの単価が高いのか安いのか判断します。

この1グラム当たりいくら? はその商品価格をその重さ・重量(グラム)で割れば簡単に計算できます。

販売価格(円) ÷ 重量(グラム) = 1 グラム当たりの単価(円)

水晶の質・クオリティーと価格の関係が一番難しく、それゆえだまされたり不当な高価格で買わされてしまう、ということが起こります。

初めて水晶をお買いになる方、あるいはまだ水晶購入の経験の少ない方には、この グラム当たり XX−YY円 が安いのか、高いのか、または適正なのかは判りませんね?

水晶に詳しいお友達、お知り合いの方がおられればお聞きになるのが一番でしょうが、それが難しい場合、

一番簡単で良い方法は、いくつかの水晶通販店・WEB SHOP の同じ種類の水晶の1グラムあたりの単価(円)を比べる事です。

その単価を比べながら、その水晶の質・クオリティーを良く検討し、その販売価格が適正かどうか判断してください。

それぞれのお店によって、その仕入れ方法・立地条件・経営コストの違いなどによって価格に差が出るのは当然ですが、 しかしそのグラムあたりの価格が何倍にもなるような事は考え物です。

でも気を付けなければいけないのはインターネット通販では、このような事がいつでも起こりえます。

皆さんがスーパーでお買い物をなさるとき、よく肉などに「100gあたり___円」と言う表示がありますね?

水晶でも同じです。その価格が適正なのか、それとも法外な価格がつけられているか判断するのに一番重要な要素はその水晶の重さ・グラムです。

宝石であればカラット(1カラットは0.2グラム)、お肉であればキロ、あるいはグラム表示が無ければいけません。

そしてその販売価格を重量で割れば単位当たりの価格が分かります。

では次に、当館 「水晶の館」・クリスタルパレスの水晶価格設定 についてご案内いたします。

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